Numberコンストラクタに新しい関数と定数が実装された
概要
NumberコンストラクタにES2015で追加された3個の定数と6個の関数が実装された。
実装された定数
MAX_SAFE_INTEGER
JSの標準数値型である倍精度浮動小数点型で正確に扱える最大の整数値、「253-1」を返す
MIN_SAFE_INTEGER
JSの標準数値型で正確に扱える最小の整数値、「-253+1」を返す
EPSILON
JSの標準数値型においての計算機イプシロン、「2-52」を返す
実装されたメソッド
isFinite(x) (以前から実装済み)
xが有限数かどうかの真偽値を返す
isInteger(x)
xが整数かどうかの真偽値を返す
isNaN(x) (以前から実装済み)
xがNaNかどうかの真偽値を返す
isSafeInteger(x)
xが -253+1 以上 253-1 以下の値かどうかの真偽値を返す
parseInt(str[, rad])
global.parseInt と同じ
parseFloat(str)
global.parseFloat と同じ
補足
global.isNaN と Number.isNaN の違い
isNaN("123") // false Number.isNaN("123") // false isNaN("abc") // true Number.isNaN("abc") // false isNaN("NaN") // true Number.isNaN("NaN") // false
global.isNaN は引数を数値としてパースしたときNaNになるかどうかの真偽値を返す関数。
Number.isNaN は正に引数が数値型のNaNかどうかの真偽値を返す関数。
実装されたバージョン
V8 3.24.12